お酒の話

日本酒には4つの種類を基本に、製造上の特徴でつける名前があります。

山廃酒(やまはいしゅ)  酵母が育つときに「山卸」(やまおろし)という作業をしないでつくるもので、杜氏の技量を必要とする難しいお酒。日本酒本来の旨みは山廃からともいわれ、幅と深みのある味が特長です。
生酒(なまざけ)  加熱殺菌を一度もしてないお酒。酵母などが生きている状態のお酒なので、若竹のような賑やかな香りと若くてみずみずしい味が特長。
生詰酒(なまつめしゅ)   普通日本酒は貯蔵する前と瓶詰めする前の二度火入れ(加熱殺菌処理)します。この一度目の火入れだけをするお酒が生詰酒です。本来の「生」よりも味が練られ、みずみずしいなかにも落ち着いたまろやかさがあります。
生貯蔵酒(なまちょぞうしゅ)  生のまま低温貯蔵し、瓶詰めの前に火入れをしたお酒で、香りは控えめで軽快な飲み口が特長。こってりとした焼肉にも合う夏向きのタイプのお酒です。
冷酒(れいしゅ)  冷やして飲むことを前提にして造ったお酒のことで、そのほとんどが普通酒か本醸造酒です。
原酒(げんしゅ)  水を加えてアルコール度数を調整する作業(割水)をしないそのままのお酒のことで、一般的にアルコール度数の高い、濃厚な味が特長です。
古酒(こしゅ)  醸造年度(毎年7月〜翌年6月まで)を過ぎたお酒はすべて古酒と呼ばれ、一年古酒から数十年古酒まであります。古いほど良いとは限らず、トロっとして独特の香りが特長です。
にごり酒(にごりざけ)  お酒ができ上がる直前(発酵完了の直前)のものを荒ごししたお酒のことで、白く濁った独特の舌触りと、喉越しが楽しめます。米本来のまろやかな旨味と、少し高めのアルコール度数が特長です。
生モト造り(きもとづくり)  モト(ブドウ糖をアルコールに変える「酵母」という微生物を、タンク内で純粋に大量培養した液)を造るとき、既製の乳酸(醸造乳酸)を用いず、天然の酵母菌を元内で育成して乳酸を造らせ、そこで酵母を添加して培養する方法のことを言います。この生モト造りには、コストと杜氏の経験の深さが必要とされますが、お酒の腰の強さと、味くずれしない安定感、ハードな口あたりが特長で、純米酒などによく用いられる造り方です。